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タケシとアツヒロ

彼の名は三輪武士。
都内の高校に通うなんの変哲もない17歳である。
彼がこれから出会う事件の数々は、彼を大きく成長させていく。
しかし、それは彼にとって決して幸せなことばかりではなかった。

7月4日 20:30
タケシは親友のアツヒロと共に、国道付近で趣味のヒッチハイクをしていた。
アツヒロは発展的な人間でヒッチハイクの車をとめるのに
道路に飛び出して、ブレーキをかけさせるという
当たり屋的な発想で、一台目をゲットした。

「お先になタケシ」

と親指をぐっと立てたアツヒロの右腕はひじが逆に曲がっていた。
一体どこへ先に行くつもりなのだろうか。
タケシもアツヒロに負けてはいられないと
窓から手を出している車を見つけて、駆け足で上半身だけ乗り込んだ。
中に入ってしまえば、何の問題もないので
タケシはそれから30分ほどで東京タワーにたどり着いた。

「よく来たなタケシ…」

現れたのは悪の帝王アツヒロだ。
さっきまでの戯れあいがウソの様な威圧感だ。
右手は複雑骨折。
小児マヒで動かなくなってから、一度もリハビリせず動かしていない左手。
望んだわけでもないのに、生まれつき一際悪い人相。
三本目の足とでも呼ぶべき巨根。
その全てが今日は漆黒に包まれて、恐るべき威圧感である。

「行くぞ、タケシ!」

一気に3速までギアを入れると、アツヒロは直結でパクったカブで特攻してくる。
かに思われたが、一気に3速はキツかったのかカブは煙を吐き出して
ゆっくりと走っている。
タケシは手持ちの手榴弾を5,6個ほうりなげると
その状況で、この前みたオンエアーバトルがまったく面白くなかった
ということを思い出していることに、一人で爆笑していた。

「うぞおお、さらばだぁあああタケシぃいい!」

爆風で舞い上がったアツヒロの死体が、東京タワーのてっぺんに刺さると
周囲からは英雄をたたえる歓声が溢れていた。

蒸し暑い、夏の夜の出来事だったようだ。

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