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蔦からまるQの惑星 レビュー #1 アウェーインザライフ

一. アウェーインザライフ

まず最初に。
この曲は2005年に発売された橘高文彦&フレンズ名義の橘高ソロアルバム
『NEVER ENDING STORY』中に収録されている
「DESTINYをぶん殴れ」が元だという。
ボーカルを大槻ケンヂが、本城聡章が作曲を、内田雄一郎がベースを。
なんていう、ほぼ筋肉少女帯状態で作られた曲らしい。
残念ながらその元曲はまだ聴いたことがなかった為、
本日NEVER ENDING STORYをAmazonで注文しておいた。

では本題。
オーケンが蔦Qで新人とシーズン2を含めて、
3部作が完結した感があるとブログで書いたが、
アウェーインザライフはそのラストのアルバムの最初を飾る1曲であり、
それに相応しい連結力の高いテーマ性を持っている。

舞台アウェーインザライフの曲としても使われたが
だからといってアルバム内で浮くような曲にはなっていない。
むしろこの曲から始まるからこそ蔦Qは完結作だと言えるだろう。

シーズン2のラスト曲ツアーファイナルはライブが終わり、
互いにゴーホームと歌いあい、また会おうとお別れを告げる曲。
『ツアーファイナル 僕らは同じ夢をみた
 また会おう その日も ああ今夜のように
 ゴーホームx2 ファイナルx2』
(ツアーファイナル)

そしてアウェーインザライフへ。
この曲はバンドがアウェー(夏フェス)でライブを行う様を歌い。
そのアウェーをホームにかえろ、ホームにしてみろと叫ぶ。
アウェーからホーム、ホームからアウェーへ。
それはいったい誰にとっての、どんな場所なのであろうか。

DVD「どこへでも行ける切手」の中で大槻が語ったように、
いつどんな時代や場所においても人生はアウェーであり、
だからこそ人はどんな所にでも入っていくことができる、
という言葉どおりに、
おそらく人は誰もが「どこへでも行ける切手」を手にしている。

『想像 以上にアウェー 微妙な反応
 上等 ライブもライフも同じことさ
 同等 どこでも適地でやるべきこと
 全員 見方にかえろ 繋がれ』
(アウェーインザライフ)

この人生はアウェーだという考え方や
自らの住みよい場所を勝ちとるしかないという姿勢は、
夏目漱石の草枕を思い出させる。

智に働けば角が立つ、情に掉させば流される、意地を通せば窮屈だ、
兎角に人の世は住みにくい。
(草枕:青空文庫より)

これが冒頭の人の世における
智情意の調和の難しさを書いた名文ですね。
そのとても有名な冒頭の少し先の部分から。

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、
人の心を豊かにするが故(ゆえ)に尊(たっ)とい。
住みにくき世から、住みにくき煩(わずら)いを引き抜いて、
ありがたい世界をまのあたりに写すのが詩である、画(え)である。
あるいは音楽と彫刻である。
(草枕:青空文庫より)

人の世は住みにくいが、
その人の世を作ったのはやはり向こう三軒両隣にちらちらするただの人。
そんな住みにくい人の世を
住みやすくするのもまた同じ人でしかなく、
それゆえに人の世を住みやすくさせようとするものは尊い。
という一文だ。

だがそれは実はどういうことかというと、
芸術の本質とは「嘘」に限りなく近いのだということ。
住みにくい世界を住みやすくする為に、
人は優しい嘘を必要とする。
ライブもライフも「嘘(lie)」によって支えられている。

しかしその嘘は毛ほどの価値もない真実以上に尊いだろう。
本気の嘘は真実を超越する。
虚構の世界の中で生きているのならば夢をものにしてみろ。

だからこそ敵地へ赴き一夜の夢の為、
アウェーをホームにかえるために奮起する。
『やるっきゃないっしょ どこでも!』(アウェーインザライフ)
と。

人のために。自分の為に。
不当に奪わずアウェーをホームにかえるため。

『ああ波打つ人間の海の中で 誰だって孤独さ
あの太陽をつかむほどに つながる奇跡
難解なクロスワード』
(アウェーインザライフ)

ゆえに
『だから つかめ 人の心 インザライフ』(アウェーインザライフ)
と歌う。
孤独とは存在全てが共有するものだと気づけば、
すべてのものが一つであると思うこともできる。

『誰もが みんな だから つながれ』(アウェーインザライフ)

嘘かもしれないけど、現実かもしれない。
ならば、つながれ。だから、つながれ。
そうして、すでにつながっていると気付けばいい。
胡蝶の夢。夢応の鯉魚。
つかめ。
実体のないものを。

心を。

愛を歌うにはまず人の心を掴まなくては。
なぜなら愛はレセプター(受容体)だから。
何の受容体かといえば「心」の「受容体」であろう。

「ライブ」「ライフ」「孤独」「つながり」「バンド」
そして「アウェー」と「ホーム」と「インザライフ」
すべて過去、現在、未来の延長線上にありながら、
いつだってそこから始まる。
嘘の中に生きている。
「心」と「愛」を知るというのは
そんな自分を知るってことでもある。
それは気楽なことじゃない。

『気楽なもんじゃないさ 始めるってことはさ
 生きてくってどこもアウェー ホームにかえろ』
『気楽なもんじゃないさ 続けるってことはさ
 生きてくっていつもアウェー ホームにしてみろ』
(アウェーインザライフ)

ホームとアウェー。
ひとたびホームを出れば敵地へと。
敵地を適地に変えるため。
いつかホームに帰るため。
戦路は続くよ どこまでも。
それが人旅。

心の旅だ。
他の曲のレビューへ
一. アウェーインザライフ
ニ. レセプター(受容体)
三. ワインライダー・フォーエバー(筋少ver)

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