穿孔
炎の滾りがチリチリと。
胸の中に燃え広がって、
やがて全ては消え去って。
心の荒野に残った燃え滓すらも、
シャワーで流して胡散霧消。
炎が消える。
光が途絶える。
闇。
空。
光。
中心にはいつだって何もない。
透明の闇、重苦しい光。
しばる闇、解放の光。
空虚に種を。
自分の望む自分よりも高く伸びる為。
闇に根ざして光を灯す。
そんな種。
何もないところにしか植えられない種。
限界なんてない。
けれど。
ジリジリと自分が消えていく。
不安。
とまらない。
おちつかない。
繰り返す。
闇は怖い。
光は怖い。
空っぽは怖い。
影が何かを包み込む。
それでも光は見せつける。
もうどうしようもない。
― 潜行 ―
空っぽだから失うものなんてないんじゃないの?
ああ、うんそうだねぇ。
それでも怖い?
お前も怖いくせに。
そりゃそうさ。
なら大口叩くなよ。
これまで怖くなかったことなんて一度も無かったじゃないか。
薄い布の向こうには見たくないものが広がってるんだ。
自分次第さ、怖けりゃ一旦消えてみろ。
いつも光に支配されて憎々しい肉塊として生きる辛さを知ってるのか!
だから僕がいるんだろ。
誰もお前を存在と認識しちゃくれないよ!
僕が影だから?肉をもたないから?
俺が消えたらお前も消えるんだ。
僕がいる限りは君は消えない。
俺に決定権があるんだ!
君は誰?
お前こそ!
僕は影、君が抱え切れなかった光の欠片。
そんなことわかってる!
僕は沢山の輝きを知っているんだ。
俺は暗闇しか見えない!
だから僕がいるんだよ。
もういらない全部消えてしまえよ!!
まぶしいな。
なんだよそれは!!!バカにしやがって!!!
うん、この調子ならもうそろそろ僕は消えることになりそうだ。
怖くないのかよ!!
影だからね、僕はいつだって闇の中に帰るだけ。
さっき怖いって言ったクセに!!!言ったクセに!!!!!!
― 閃光 ―
目覚め。
肉体。
影。
全て。
ああ。
何もない。
全部消えた。
また燃やし尽くした。
ずっとこれの繰り返し。
怖がらなくても引き継がれて行く。
目が覚めるほどの光が肉体を照らすなら。
俺は踊ろう。
光を浴びて。
影のダンスを見てやろう。
焼殺。
いつだってあるかないのか分からない。
そんな程度の安い世界だ。
影を闇に放り込む。
夜の影踏み。
世界に残る影の音色。
影響。
闇に溶けて影を呼ぶ。
僕だったかもしれないものたちが。
踊る肉に感謝する。
触れ合う影は混沌の欠片。
穴を穿つ。
漏れ出す光。
俺の世界を支えてくれる影よ。
陰影の声に耳を潜める。
俺を落ち着かせるもの名を呼ぶ。
影よ。
お前の声を聴かせて欲しい。
朝焼け。
太陽に背を向け誇らしげに立つ。
放射状に向き合うように。
空っぽの肉体は光に認められ影と立つ。
闇。
空。
光。
音を閉じ込める闇。
才は闇に紛れて問う。
口を閉ざした闇の中。
やはり何もない世界。
だから何もかもが満ちている。
開かれていても。
閉じていても。
そこに今が在るのなら。
明日また目が覚めてくれるなら。
なくした僕を探し歩き、
見つけ、失くし、探し、諦め、止まり、歩く。
何してんだろうな。
たぶん繰り返してんだ。
俺が燃やして殺してしまった僕との邂逅の為に。
ありがとうと言いたいだけだ。
影は音を閉ざした闇の中に潜み。
かつて自分だったものを見守っている。
光を抱くように闇は静謐な聖櫃に。
開けば夜を。
閉じれば朝を。
存在を存在させうる世界。
闇の中で踊り狂う太陽。
見えてっか?
俺がお前だ。
胸の中に燃え広がって、
やがて全ては消え去って。
心の荒野に残った燃え滓すらも、
シャワーで流して胡散霧消。
炎が消える。
光が途絶える。
闇。
空。
光。
中心にはいつだって何もない。
透明の闇、重苦しい光。
しばる闇、解放の光。
空虚に種を。
自分の望む自分よりも高く伸びる為。
闇に根ざして光を灯す。
そんな種。
何もないところにしか植えられない種。
限界なんてない。
けれど。
ジリジリと自分が消えていく。
不安。
とまらない。
おちつかない。
繰り返す。
闇は怖い。
光は怖い。
空っぽは怖い。
影が何かを包み込む。
それでも光は見せつける。
もうどうしようもない。
― 潜行 ―
空っぽだから失うものなんてないんじゃないの?
ああ、うんそうだねぇ。
それでも怖い?
お前も怖いくせに。
そりゃそうさ。
なら大口叩くなよ。
これまで怖くなかったことなんて一度も無かったじゃないか。
薄い布の向こうには見たくないものが広がってるんだ。
自分次第さ、怖けりゃ一旦消えてみろ。
いつも光に支配されて憎々しい肉塊として生きる辛さを知ってるのか!
だから僕がいるんだろ。
誰もお前を存在と認識しちゃくれないよ!
僕が影だから?肉をもたないから?
俺が消えたらお前も消えるんだ。
僕がいる限りは君は消えない。
俺に決定権があるんだ!
君は誰?
お前こそ!
僕は影、君が抱え切れなかった光の欠片。
そんなことわかってる!
僕は沢山の輝きを知っているんだ。
俺は暗闇しか見えない!
だから僕がいるんだよ。
もういらない全部消えてしまえよ!!
まぶしいな。
なんだよそれは!!!バカにしやがって!!!
うん、この調子ならもうそろそろ僕は消えることになりそうだ。
怖くないのかよ!!
影だからね、僕はいつだって闇の中に帰るだけ。
さっき怖いって言ったクセに!!!言ったクセに!!!!!!
― 閃光 ―
目覚め。
肉体。
影。
全て。
ああ。
何もない。
全部消えた。
また燃やし尽くした。
ずっとこれの繰り返し。
怖がらなくても引き継がれて行く。
目が覚めるほどの光が肉体を照らすなら。
俺は踊ろう。
光を浴びて。
影のダンスを見てやろう。
焼殺。
いつだってあるかないのか分からない。
そんな程度の安い世界だ。
影を闇に放り込む。
夜の影踏み。
世界に残る影の音色。
影響。
闇に溶けて影を呼ぶ。
僕だったかもしれないものたちが。
踊る肉に感謝する。
触れ合う影は混沌の欠片。
穴を穿つ。
漏れ出す光。
俺の世界を支えてくれる影よ。
陰影の声に耳を潜める。
俺を落ち着かせるもの名を呼ぶ。
影よ。
お前の声を聴かせて欲しい。
朝焼け。
太陽に背を向け誇らしげに立つ。
放射状に向き合うように。
空っぽの肉体は光に認められ影と立つ。
闇。
空。
光。
音を閉じ込める闇。
才は闇に紛れて問う。
口を閉ざした闇の中。
やはり何もない世界。
だから何もかもが満ちている。
開かれていても。
閉じていても。
そこに今が在るのなら。
明日また目が覚めてくれるなら。
なくした僕を探し歩き、
見つけ、失くし、探し、諦め、止まり、歩く。
何してんだろうな。
たぶん繰り返してんだ。
俺が燃やして殺してしまった僕との邂逅の為に。
ありがとうと言いたいだけだ。
影は音を閉ざした闇の中に潜み。
かつて自分だったものを見守っている。
光を抱くように闇は静謐な聖櫃に。
開けば夜を。
閉じれば朝を。
存在を存在させうる世界。
闇の中で踊り狂う太陽。
見えてっか?
俺がお前だ。