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Ring of Gundam

長らく構想が語られ続けてきた富野由悠季のリング・オブ・ガンダム。
ガンダム30周年のイベントでフルCGのショートフィルムが公開されたそうだ。
Gyaoで無料配信されていたそうなのだが既に無くなっていた。
ニコニコで発見したので正規の手段ではないが見てみた。

恐らく本編をCGで作ることはないだろう。
あれは富野流の皮肉じゃないかなと思います。
CGで作品を作るとこんなにも味気なくなってしまうぞ、という。

もしフルCGで作るにしても、
富野監督ならもっと新しい要素を追加してくるはずだ。
少なくともキャラクターデザインに安田朗や西村キヌを起用しておいて、
CGモデリングにするということはないと思う。
エンディングロールではキャラのアニメ設定画のようなものも見られるし。

リング・オブ・ガンダムの構想自体は既に
∀ガンダムの時にあったという話だったはずだ。
ターンAは全てのガンダムを内包し、かつ全否定と全肯定をしてみせた。
性質とは常に両義的であるので、これは矛盾ではない。

しかし両義とは対極しあうもののこと。太極ではない。
太極とは陰陽の交わりあう無極のことなのだ。
リングとは即ち円環のことであり、
円環はゼロという無限だ。
ゼロとは即ち無極であり、太極であるのだろう。

富野はこれまでの作品でも多くの要素を詰め込んできた。
一面的な見方で富野作品を捉えようとすると失敗する。
失敗するという言い方はあまり正確ではない。
もしそう捉えようとするのなら少し手狭な感想になってしまう
という言い方がいいだろうか。

説教くささのようなものを感じてしまうのは仕方がない。
知らないことを教えられるというのは説教以外の何物でもないからだ。

例えば富野が白富野と呼ばれるようになったブレン以降の作品群。
「ブレンパワード」「∀ガンダム」「キングゲイナー」「リーンの翼」「Zガンダム劇場版」
これらは個人的にどの作品も大好きなのだが、
物語を語る劇の部分とは少し違う部分にも触れてみたいと思う。

「ブレン」では旧約聖書をモチーフに作られたエヴァに対抗して、
キリスト教的な宗教観をベースにした世界を構築した。
そしてここでも『信じる』ということを両義的に描いた上で、
現実はいつだってその信心に対しては反応などせず、
信じることよりも、考えて対話を望む心に反応するということを示した。
いや「信じる」ことや「祈る」ということが如何に身近なことかを示したのだ。
それこそ人と人が会話をしたり手をつないだりするのと同じような。
これが富野的な説教臭さになる。

「キンゲ」ではエクソダスという、
これまた旧約聖書を出典とするキーワードで物語が作られた。
エジプトで奴隷として迫害をうけていたイスラエル人たちを引き連れて、
最後にはモーセが海を割り十戒を受けたとされる「出エジプト記」。

ここを考えたいと思う。
まずなぜ旧約聖書たちの住人はエジプトから脱出せねばならなかったのか?
最近の研究でピラミッドは奴隷による作業で作られたのではなく、
ナイル川が氾濫する度に職を失ってしまうナイル川流域に住む
難民たちのための公共事業だったのではないかと言われている。
つまりピラミッドは奴隷労働の代名詞ではなかった。

奴隷制度というのがあったのは事実なのだが。

そしてご存知のようにピラミッドとは石で出来ており、
石工職人団体フリーメイソンとの関係があるのではないかと個人的には考えている。
ピラミッドに目のマークもそれを象徴しているように思える。

あの時代にあれだけの石を正確に切り分け、
ピラミッドのような形状に仕上げることができたのは、
石工職人としての匠の技と相当な知性がないと不可能だ。
そしてさらに労働力としての『信者』が必要なのだ。
これは現在の実社会の構造と実は同じだ。

富野が最近しきりに「ハンナ・アーレント」の名を出すのには、
その辺りの事情をしっかり学び、
自分なりに推察しているからではないだろうか。

当然そのフリーメイソンの総本山はロンドンにあるグランドロッジであり、
「キンゲ」においても世界の中枢はロンドンIMAという組織なのだ。
その組織が絶大な権力を持って世界を席巻し管理統制している。
人はその管理社会の中で生きることを余儀なくされる。

”東へエクソダス”
「キンゲ」という作品はもしかすると日本の起源を示した作品なのかもしれない。

そしてその「キンゲ」の次に作られたのが「リーンの翼」である。
もう意図的であるとしか思えないほどに順序が整理されている。
「リーンの翼」とは日本人の。
いや、人の心の故郷の場所はどこか?
ということをを描いた作品だと個人的には解釈している。

アメリカ人と日本人のハーフ、エイサップ鈴木が主人公。
アメリカもまた移民の国であり、
その大半は上記でも話題になった世界の中心イギリスからの移民だ。
そして先住民族と移民者たちの争いというのは、
過去も現在も多くの国でも見られる、人類の業のようなものだ。

恐らく日本もまた移民の国であり、
先住民族と他の民族の対立があったと考えられている。
それが長い期間をかけ邪馬台国(ヤマト国)が成立する時代には
『信じる』ということで多くの民族同士が和合していったのではないだろうか。
これも他の大きな国と似た現象だと言える。

つまりアメリカも日本も今ある安住の根本には争いがあり、
多く流された人の血があるということを忘れてはならない。
そして宗教がそれを収束させたということも頭に入れておく必要がある。
違う言い方をするなら当時では『信じさせる』以外ではそれが不可能だった。
だから「信じ」とは「神事」なのだ。

近年、富野監督がしきりにカルチャーミックスということを唱えている。

多くの民族が同じ罪を共有しているというのならば、
隣人からものを奪ったりすることを考えるのではなく、
個々を尊重し共存していく方法を模索するべきだということだろうか。

文化こそが異民族の和合において最も重要な要素ではないか?

「リーンの翼」では本編の物語と平行して問題提議が続けられる。

裏主人公のサコミズ王はかつて
大日本帝国海軍特攻隊の勇敢な青年であった。
それが異界バイストンウェルに召還され
長い年月を経てホウジョウの国の王となった。

そのサコミズ王の後妻コドールは同じ部族のコットウと共謀し、
サコミズ王を亡き者にしてホウジョウ国を乗っ取ろうとする。
この構造的な意味性を考えると、
本当に富野監督という人は詰め込み演出の天才だとしか思えない。

「キンゲ」は外側から日本の起源へと迫り、
「リーン」はさらに深く日本の内部へ迫り、それと世界を結びつけた。
ただ個人的に「リーンの翼」に関しては
まだまだ理解が足りていないと感じているので、
日本のことや世界のことを勉強しながら、
さらに深く理解できるようになりたいなと考えています。
とても全6話の話とは思えない内容の濃さと情報量の多さ。

SF全盛期に生まれることができなかった俺は、
富野由悠季という人からSFのもつセンスオブワンダーを与えて貰ったのだ。

ああ新作が待ち遠しい。

あれ?
結局それが言いたいだけの為にこんな長文書いてたんだっけ?

ま、いっか。

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