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噺家と演目 -千原ジュニアと死神-

落語というものは本当に懐の深い芸能だ。
そして千原ジュニアという男は本当に凄まじいプロだ。

噺家と演目の相性というものを、
これほどまでに感じたことはなかった。
我々が普段目にするような落語の世界では、
既に上手い噺家がいて自分の適性に見合った演目をやる。
当然の話だ。
自分の話を最も良い形で聴かせる。
それが落語の世界だからだ。
演目と噺家の相性というのは
当人や見る人間によって既に見極められている。

我々はほとんどの場合その状態から落語に入る。
だから噺家と演目の相性というものに、
それほど意識をやることはない。

いや、合う合わないで言えば当然見るのだが、
その演目に「似つかわしい噺家」という像は確かにあるのだと、
千原ジュニアと死神という落語の出会いによって思い知った。

東京で開催された落語会で
春風亭小朝がそれをジュニアに勧めたのだという。
これは結果的に非常に良かった。

その話題が出たチハラトークの4巻に収録されていた、
チハラトークを見に来ていた客前で演じられた「死神」を見た。

これは凄い。

壮絶だ。
ドシンと重い。
この落語は強い。

千原兄弟のフリートークの要素の一つに、
互いの受けの上手さが挙げられると思うが、
千原兄弟のトークの応酬はテンポの整え方や、
間の取り方が深めの所にあって、
独特の間合いが異常に上手いのだが。

その素養を活かすようなタメの強い落語だった。
話術を磨き上げて話芸にまで高めた男のプライドだ。
えげつない出来だった。
ぜひお金を出して見てほしい。
とても一本の落語とは思えない情報量だった。

そもそも「死神」というのは江戸落語で、
上方では演目にない部類のもので。
そこも小朝のアドバイスで「死神」を上方アレンジでやってみたら?
というのでジュニアがそれをやったようだ。
だからといって簡単にできるような物ではない。

筋を覚えて、筋を追うことはできても、
言葉の使い方、表情の組み立て方、雰囲気の作り方、
この全てが江戸落語と上方落語では全く違う。
その為、ほとんど新しく作り変えられているといってもいい。

桂枝雀の落語を沢山聴いたのだろうという、
枕からの独特な雰囲気の作り上げ方といったら。

痺れるような立ち上がり。
うっとりするような噺運び。
上方アレンジの新鮮な江戸落語の世界。
サゲも独自のニュアンスを加えて作られており、
もはや立派な噺家がそこにいた。

月亭方正がいくら面白かろうが、
仕方ないがこれをやられたら眩んでしまう。
本当に新進気鋭の凄まじい噺家だった。

月亭方正の落語集が出てもまだ買うことはないだろうが、
千原ジュニアの落語集が出たら俺は確実に買ってしまうだろう。

演目と噺家が良い形で出会うとこうなるのだなぁ。
本当に落語ってのは深い世界だわ。

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