彷徨う
すべては無意味だから、
人は色んなことに意味を見出そうとするのかもしれない。
それは闇の中で目を凝らす行為に似ている。
名前や生年月日や血液型。
占いでは、そうした自分では決めることのできない、
あらかじめ定まっていた運命のようなものに類型を求めたり、
それを通じて自分を探すきっかけにしたりする。
本来、無意味であるはずのそれらに、
意味を見出そうとすることによって、
人の世では本当に意味が生まれたりする。
闇の中で目を凝らすのは、
自分という主体があって初めて意味を持つ行為であって、
自分がもしも世界を映すだけの鏡だったなら、
それが闇の中に存在していても何の意味もなさない。
時には自分が闇の中の鏡のように感じられることがある。
けれどもし本当に自分が鏡ほど素直に世界を映すことができれば、
それは多分、光の中においてやる方が良い。
反射させるだけでも世界の輝きを増幅させることができる。
けれど、光の中だと光の素直さをすべて受け止めることができない。
鏡にもなれず、
主体も分からず、
結局、自分という訳の分からない存在に対して、
実は自分自身が最も懐疑的であるのだという、
無意味極まりないことだけが分かってしまう。
さまよう。
光の中を
闇の中を
道なき道を
分からないという道標だけを目印に
無意味なことに意味を見出していくように
さまよう。
[関連記事]
イミテーションワールド
黒い鏡
人は色んなことに意味を見出そうとするのかもしれない。
それは闇の中で目を凝らす行為に似ている。
名前や生年月日や血液型。
占いでは、そうした自分では決めることのできない、
あらかじめ定まっていた運命のようなものに類型を求めたり、
それを通じて自分を探すきっかけにしたりする。
本来、無意味であるはずのそれらに、
意味を見出そうとすることによって、
人の世では本当に意味が生まれたりする。
闇の中で目を凝らすのは、
自分という主体があって初めて意味を持つ行為であって、
自分がもしも世界を映すだけの鏡だったなら、
それが闇の中に存在していても何の意味もなさない。
時には自分が闇の中の鏡のように感じられることがある。
けれどもし本当に自分が鏡ほど素直に世界を映すことができれば、
それは多分、光の中においてやる方が良い。
反射させるだけでも世界の輝きを増幅させることができる。
けれど、光の中だと光の素直さをすべて受け止めることができない。
鏡にもなれず、
主体も分からず、
結局、自分という訳の分からない存在に対して、
実は自分自身が最も懐疑的であるのだという、
無意味極まりないことだけが分かってしまう。
さまよう。
光の中を
闇の中を
道なき道を
分からないという道標だけを目印に
無意味なことに意味を見出していくように
さまよう。
[関連記事]
イミテーションワールド
黒い鏡