ここはどこだ!
静謐のアーク
聖櫃のカーム
そこは凪いだ棺
閉じた平穏
聖なる箱
静なる箱
羽ばたける翼
羽と異なる翼をもって
私たちは生れ落ちた
死した羽を束ねて翼にして
空の海を泳ぐ魚
大地の上を歩いて行くと決めた
翼魚人
両腕は抱きしめた人の死した羽を束ねる翼。
両足は大地を踏みしめ空の海を泳いでいく。
ここは轟々と鳴り止まない雑音の海
ここはびゅうびゅうと吹き荒ぶ風の空
死した静謐からは慟哭が生まれ、
生ける世界へ降り注ぎ全てを満たす。
閉じた聖櫃の中にしまいこんだ戒めの契約は遵守されず、
世界は未だに凪いだ平穏を手に入れられずにいる。
なぜ隠した。
なぜ画した。
なぜ写した。
なぜ移した。
同じ事を言っているのだな。
結局、生きているものには理解できないだろうと思いやがって。
ふざけるな。
貴様らだけが平穏を手に入れたと高い位置にいるから。
俺たちはこの地獄を謳歌してやる。
泳ぐために。
羽ばたくために。
歩くために。
世界には上も下もない。
ここが世界だ。
人とは大地に立ち、全てを受け入れていくのだ。
人が翼のように手を広げ、受け入れる覚悟をすると、
人は「大」という一人になる。
エゴでもかまわない。
貴様らが用意した世界というのはそういう場所だ。
ならその世界を住みよくしていこうとするのが人の役目だ。
一人とは独りではない。
一人とは、他者や世界と繋がろうとする心だ。
だから人は手を広げ、何かを受け止めようとするのだ。
俺はここにいる。
聖櫃のカーム
そこは凪いだ棺
閉じた平穏
聖なる箱
静なる箱
羽ばたける翼
羽と異なる翼をもって
私たちは生れ落ちた
死した羽を束ねて翼にして
空の海を泳ぐ魚
大地の上を歩いて行くと決めた
翼魚人
両腕は抱きしめた人の死した羽を束ねる翼。
両足は大地を踏みしめ空の海を泳いでいく。
ここは轟々と鳴り止まない雑音の海
ここはびゅうびゅうと吹き荒ぶ風の空
死した静謐からは慟哭が生まれ、
生ける世界へ降り注ぎ全てを満たす。
閉じた聖櫃の中にしまいこんだ戒めの契約は遵守されず、
世界は未だに凪いだ平穏を手に入れられずにいる。
なぜ隠した。
なぜ画した。
なぜ写した。
なぜ移した。
同じ事を言っているのだな。
結局、生きているものには理解できないだろうと思いやがって。
ふざけるな。
貴様らだけが平穏を手に入れたと高い位置にいるから。
俺たちはこの地獄を謳歌してやる。
泳ぐために。
羽ばたくために。
歩くために。
世界には上も下もない。
ここが世界だ。
人とは大地に立ち、全てを受け入れていくのだ。
人が翼のように手を広げ、受け入れる覚悟をすると、
人は「大」という一人になる。
エゴでもかまわない。
貴様らが用意した世界というのはそういう場所だ。
ならその世界を住みよくしていこうとするのが人の役目だ。
一人とは独りではない。
一人とは、他者や世界と繋がろうとする心だ。
だから人は手を広げ、何かを受け止めようとするのだ。
俺はここにいる。