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最近読んだマンガ2009年4月 後編

じゃあ次は4月の後編。

目次
橙星 1~2 / 群青
こぐまレンサ完全版 / ロクニシコージ
鋼の錬金術師 22 / 荒川弘
CAPETA 19 / 曽田正人
MOON 3 / 曽田正人
闇の鶯 / 諸星大二郎

橙星 1~2 / 群青
以前に『しましま』という短編のマンガを買って興味を持ったので購入。
独特な世界観でかわいいキャラたちが動き回る。
恐らくは「命」と「心」をテーマにしたマンガであろう。
各キャラクターの役割があからさま過ぎやしないか、
という意見は置いておくとして。
話の根幹には『四つ星』という伝承がある。
封じられた4人の魔女に直接会って願いを届けると、
どんな願いでも叶えてもらえるという言い伝え。
しゃがれた声の少女「橙」は
その『四つ星』の言い伝えを信じ願いを届ける旅に出た。
旅の途中で「橙」は「松葉」という若い男の姿をしたロボットを見つける。
そこから話は始まる。
読者は遥か未来で長い眠りから覚めた「松葉」と同じように、
その不思議な世界を少しずつ知っていく。
この辺りの設定の作り方が上手いのだが、
小慣れ過ぎている気がしなくも無い。
でもやっぱり「松葉」の設定は気持ち良い。
今後が楽しみな作品。


こぐまレンサ完全版 / ロクニシコージ
ロクニシコージがキャリアの中で『すべてに射矢ガール』と、
この作品しか描いていないということを知ったのは最近だった。
もっと他にも描いているのかと思っていたが。
いやはやヤンマガは時に化け物を生み出す。
古谷実と似たタイプの才能を感じるが、
古谷実は多作で多くの実験を試みるのに対し、
ロクニシはたった2作で現在はマンガ業界から姿を消している。
画力がそれほどないということも起因しているとは思うが、
それを補ってあまりある構成力とアイデアだ。
難解で哲学的な領域にまで一気に踏み込む。
『すべてに射矢ガール』でも見せていた素養だが、
基本的には理知的に物事を捉えていないと、
このマンガは絶対に描けない。
そして得てしてそういう理知的なタイプの人間は、
最初はギャグから入ってダークサイドに走り、
最終的には描けなくなって辞めるか休筆する。
しかしその症例は4コマなどを描く量産タイプに多い。
ロクニシがそうであるかどうかは別として、
少なくとも『こぐまレンサ』という作品は圧倒的に深い。
テーマとキャラクターの相関構造と全体構成、
これらが全て一人の頭から出てきているとすれば、
次に描くべきものが見つからないということや、
これを描いてしまった後に普通のマンガを描けなくなる。
というのはありえる話ではないだろうか。


鋼の錬金術師 22 / 荒川弘
ハガレンもいよいよ佳境。
あと2~3冊ってところだろうか。
デビュー作の連載でこれほどまでに描けるのか。
と思い続けて、ようやく完結間近。
恐らくは最初からほとんど
最後までの道筋は見えていたのだろう。
錬金術師の紋章である
王冠と羽根を掲げた十字架に蛇が撒きついている絵。
コミックスの裏にも一巻からしっかりと描かれているが。
これについても言及するぞ。
というのを今回の巻では効果的な演出で見せ付けている。
錬金術師が。
エドが背中に背負っているものの重みは、
最初からしっかりと描いてきたんだぞ、と見せ付ける。
なんとも小憎らしい演出方法だ。
本当に演出と構成が上手い。
この上手さはちょっと尋常じゃないと思う。
読む方も最後まで気が抜けない。


CAPETA 19 / 曽田正人
カート編が終わりF3編に入ってから何巻か経ったが、
このマンガはモータースポーツに造詣が深くない人間でも、
そのドラマ性を楽しめるというのがいい。
しかも1巻のド頭でF1に乗ることになると明確に宣言して、
丁寧に子供の頃から追いかけてくれている。
自分の知らない世界の過酷さやシビアさを窺い知れる、
というのはやはり面白い。
個人的にはMOONに比べると若干テンションは落ちるが、
それでも充分に面白いマンガだと思う。
ノブという伏線も上手く裏で動かしながら、
メインの劇を進行させていっている。
今後が楽しみだ。


MOON 3 / 曽田正人
天才を描く天才、曽田正人。
その彼が描いた天才の中でも、最も危うい天才。
それが「宮本すばる」だろう。
とにかく迫力が違う。
ソリチュードスタンディングという副題をつけておいて、
ニコ・アスマーとすばるを組ませるあたりが憎い。
ソリチュードとは孤独である状態を言うがロンリーではない。
前向きな孤独、独りであることに気づけて良かった。
という状態の時にソリチュードという言葉は使われる。
非常に哲学的な言葉だ。
スタンディングは当然「立つ」ことを表す。
曽田はすでにボレロ編で「立つ」ことの自由性を描いている。
すばるが違う形で女王と同じ領域に至るまでは、
ニコという相棒は必要不可欠だ。
無粋なことは書きたくないのでここらでやめておこう。
かつての師の弟子であるカティアも登場しているし、
楽しみな要素は他にも山ほどある。


闇の鶯 / 諸星大二郎
単行本に未収録だった作品をまとめたもの。
コミック幽に寄稿した連作5作などは収録されなかったようだ。
今回の収録作を見るに雰囲気が合わなかったか、
現在でも入手可能なアンソロジーだからかもしれない。
稗田礼二郎物として書き損じのある妖怪絵巻が。
その派生作品の大島君と渚ちゃんシリーズも巻頭カラーで1作入っている。
人魚の記憶という短編も、
表題の闇の鶯も非常に良かったし。
ラストの涸れ川も古典的な諸星エンドではあるが面白い。
短編集としての完成度はかなり高い。
今回の『闇の鶯』もかなりレベルの高いものになっている。
近所の本屋でも平積みの二面置きだったので、
ここへきて諸星が熱いのかもしれない。
本当にジャンルを選ばずにマンガを描いてくれるので、
ファンとしてはありがたいことこの上ない。

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