岡田斗司夫氏のブログの
この記事で
「お客に『ミッキーマウスの存在』を信じさせるには?」
前提条件は以下の三つ。
①トンチや「お笑い」は無し。
「ミッキーを信じないと殺す」と脅すとか、実現不可能な回答はなし。
②相談相手の利益優先。
この場合、ディズニー社に実現可能で、利益のある方法を考えること。
③制限時間は3時間。回答は2000文字以内。
みなさんの答えはブログのコメント欄でも、自分のブログでもどちらでもご自由に。
追記:
みんなミッキー問題にチャレンジしてるなぁ。
僕と同じ制約でやりたい人はいるかな?
僕に与えられた制約は以下の二つだよ。
①2000文字以内、つまり1950文字~2000文字で書く。多くても少なくてもダメ。
この範囲内で「え?」「ふむふむ」「それで?」「なるほど!」
という起承転結を展開する。
②プレジデントという雑誌の購買層、つまり30代後半~50代の男性をターゲットに書く。
彼らが「この方法なら、ミッキーを信じる人が増えるだろう」と判断できる根拠と、
面白く読み進められる誘導ラインを作る。というお題があったので俺も考えてみることにした。
以下はお題に対する俺なりの回答。
案外マジメに書いちゃったから的はずれなこと書いてたら恥ずかしいw
ま恥は書き捨てと言いますからね。(字が違う?しらねーよ。)
2000文字に抑えるのは難しかった。
気がついたら2500文字くらいになってて推敲に手間取った。
制限時間はこの前の記事を書いたのが2:06で、
それからネットサーフィンをして記事を見たのが2:30頃だったと思うので、
ギリギリ守れているとは思う。
いやー、やっぱり答えのない問題を考えるのは楽しいね。
まあ僕ディズニーランド行ったことないんですけどねw
Googleなんかで調べながら書いたんだが、
既にあるサービスを書いたりしてたら恥ずかしいぞ。
まあその辺はご愛嬌ということで。
-----回答は以下より-----
まず最初にミッキーマウスという存在は「実在」しません。
ですがミッキーマウスというキャラは現実に居ますよね?
夢を与えるということはそのキャラが現実世界に存在すると思わせること。
そうすれば実際にミッキーは存在することになります。
実在しなくとも存在させることは可能です。
それがキャラという物の強みです。
お客にミッキーの存在を信じさせる為には、
いくつかの方法があると思います。
一つ目はミッキーというキャラが動いているのを実際に見せること。
これは既にディズニーランドなどのテーマパークでも実践されていますよね。
ディズニーのテーマパークの鉄則として、
一人の人間が複数のミッキーを同時に目撃できることはありません。
これはミッキーという存在が「一人(一匹)」であることを象徴します。
そうした鉄則によって保たれるのはミッキーというキャラの半現実性です。
実在はしないが存在としてのルールが遵守される。
これによってテーマパークに訪れたお客は
ミッキーというキャラの存在を認めるでしょう。
認めるという行為に参加することで、
より一層テーマパークの楽しさを満喫できるからです。
ミッキーという存在は、
テーマパークと共存しているからこそ成立していると言えるでしょう。
ミッキーは信じた方が楽しめると思わせるのです。
しかし、テーマパークに訪れる機会を持てない人や、
訪れてもその楽しみ方に参加できない人々に対し、
ミッキーの存在を信じさせるには、
少し違ったアプローチがあっても良いでしょう。
ですがミッキーマウスの鉄則であるキャラの意義を失わせてはいけません。
それはミッキーマウスは象徴的な存在であるということです。
さらに「出会える」という希少性を損なわせることも厳禁。
例えばポンキッキのガチャピンのようなアプローチはどうでしょうか?
ガチャピンはメディアの向こうに存在するアクターです。
優れたキャラクターではありますが象徴的なキャラには成りえません。
ですからガチャピンのようにテレビで色んなスポーツにチャレンジさせたり、
ブログを開設させるといったことはさせるべきではありません。
ではどうすれば違う形でミッキーマウスの存在を信じさせられるでしょうか。
その二つ目。
まずはテーマパークに訪れる機会を持てない人へのアプローチ。
例えばミッキーを興味深く知ることができるイベントを開催する。
そんなイベントを行えば多くの人はミッキーマウスという存在を意識します。
当然イベント自体はお祭り感覚で商業的な出し物を多く用意します。
そこでミッキーという存在を認め積極的に参加すれば、
よりそのイベントを楽しむことが出来る事を促します。
しかしミッキーを本当にテーマパークの外に出してしまってはいけない。
そしてテーマパーク内で「出会う」という希少性も損なわせてはいけない。
イベントを通じて『ミッキーに会いたいからテーマパークに行きたい』
そう思わせることが重要です。
イベントではミッキーに関する魅力的な情報を教えるなど工夫を凝らす。
例えばミッキーと出会ったらミッキーがどんなことをしてくれるのかなど。
また、イベントに行った人しか貰えないような
ミッキーからのグリーティングカードを配布するなど。
そこで貰ったグリーティングカードをテーマパーク内でミッキーに見せれば
ミッキーが特別な形で反応を返してくれるようにする。
そうすればテーマパーク内でミッキーを探すという楽しさも倍増する。
ゆえに夢の国での滞在時間も長くさせることができるだろう。
当然、滞在時間が延びれば生まれる経済効果も変わる。
そうすることでミッキーマウスという存在の信憑性は増すのです。
「実在」していなくともテーマパークへ行けばミッキーには出会うことができるし、
自らが能動的に行ったことに対しての反応があることで、
ミッキーが生きている存在だという錯覚を与えることができる。
そして三つ目の方法。
テーマパークに訪れても上手く楽しみ方に参加できない人へのアプローチ。
これは非常に難しい。
なぜなら訪れた人がミッキーという存在を通して
夢の国を楽しめているか楽しめていないかを判断する方法はないので。
ですから逆転の発想で
ミッキーと一緒に楽しめる特別なアトラクションを用意します。
既に「ミッキーの家とミート・ミッキー」というアトラクションはあるが、
これはミッキーに会えるというアトラクションだ。
それを拡張してミッキーと一緒にミニーの家に遊びに行く日を作る。
普段は外出していて家に居ないミニーがその日に限っては、
ミッキーと一緒に遊びに来たお客をもてなしてくれる。
というイベントを月に一度程度開催するだけで、
ずいぶんと楽しみ方が変わってくるはずだ。
そうしてミッキーをアトラクションや
他のキャラとの相関関係で立体化させリアリティを持たせれば、
テーマパーク自体との親和性も保たれるし
ミッキーを信じる楽しみを実感させられるだろう。