YOSHIKIが相撲協会に抗議文ちょっと面白い記事を見つける。
流石は朝日新聞というところか。
XのYOSHIKIが相撲協会に怒っているという内容の記事だが、
その内容に関してはリンク先の記事を見てもらうとして、
全体としては何故YOSHIKIが相撲協会に対して怒ったのか、
という点にポイントを絞り記事を書いている。
しかし記事を書いている人間の主観が入り込むことによって、
記事自体の論点がズレてしまっている。
簡単に説明するとYOSHIKIが白鵬の千秋楽を観戦に行った際に、
試合後の記念撮影に誘われて、そこに参加することになり、
その時の相撲協会の人間の対応に抗議した、という内容である。
まず、この抗議に対して、どう感じるかは個々人の感性に委ねるとして。
asahi.comの記事では、
この一連の事を紹介した上で以下のように結んでいる。
パレード後、怒りを知った白鵬が、YOSHIKIが食事をしている店を訪れ
直接謝罪すると「横綱が悪いわけではないから」と、逆に優勝を祝福した。
ただし、大相撲トップの横綱が頭を下げたことで、
終わるはずの問題を終わらせなかった。はて?
この場合、YOSHIKIに対し白鵬が謝ったのは、
言わば白鵬の個人的な謝罪であろう。
相撲協会の人間として白鵬が謝罪したというのならば、
この問題は終わったことになるだろうが、
残念ながらこれはそうではない。
この締めのコメントを見たとき、
自分の読解力が低いのかと何度も読み返してしまった。
いくら何でもこの論点のすり替えは酷いものがある。
YOSHIKIが問題にしているのは、
ゲストに対する相撲協会の態度である。
白鵬に招待されたことに対してではない。
「大相撲トップの横綱が頭を下げることで終わるはずの問題」
そういう問題ではないのは明白だ。
本来ならYOSHIKI自身が言っているとおり、
白鵬は頭を下げる必要すらないのだ。
それでも白鵬が頭を下げたのは、
身内の非礼によって気分を害した知人へのせめてもの気持ちであろう。
だが、それと相撲協会の話とはまったく別の問題だ。
白鵬が謝罪したからといって、
「それじゃあ相撲協会の非礼を許そう」ということにはならない。
ライターも、もう少し考えて記事を書いて欲しいと思う次第である。