そういえば別れの言葉は言っていなかったんだ。
言葉は壁を越えるだろうか。
だが国境は壁ではない。
人種は壁ではない。
この世には明確に隔てられた場所などありはしない。
言葉の本来の意味を信じるならそうだ。
この場合の壁とは隔たりあるものの事だ。
物と物を隔絶する何かだ。
根本が同じである人間同士には壁など存在しない。
では言葉は壁を越える。
という言葉が成立しうるならば、
その壁とは一体なんだろう。
種族だろうか。
あるいはそうかもしれない。
しかし言葉とは、言葉持つ者にしか意味を成さないものだ。
ならば僕は壁とは何かと考えたとき、
それはこの世と違う世界を隔てるものだと思った。
あるいはあの世かもしれない。
あるいは未来かもしれない。
あるいは過去かもしれない。
あるいは並行世界かもしれない。
あるいは神様がいるところかもしれない。
そんな場所へと、言葉は壁を越えるだろうか。
自由な鳥のように。
壁は絶対的であるはずなのに、
悠々と壁など最初から無かったように。
言葉は壁を越えるだろうか。
叶えられることのなかった世界中の祈りの残りと共に、
言葉は壁を越えてくれるだろうか。
だったら僕は言葉を紡がなければいけない。
僕はこの世界にいることを選んだのだから。
せめて言葉を、
僕の言葉を、
壁を越えて届けるために。
僕は言葉を信じなければならない。
本来わかりあえているはずの人々が、
言葉で苦しみ、言葉で喜び、
言葉で泣き、言葉で笑う。
そんな言葉が持つ力。
でもそんなものよりももっと強い力。
言葉が持っているなら。
僕は信じる。
言葉は壁を越えるだろう?
聞こえるだろう。
僕にはまだそこは遠いから
かあさん。
僕はもう少し
あなたがくれた世界のこと
知ってみようと思います。
本当にいままでありがとうございました。
だが国境は壁ではない。
人種は壁ではない。
この世には明確に隔てられた場所などありはしない。
言葉の本来の意味を信じるならそうだ。
この場合の壁とは隔たりあるものの事だ。
物と物を隔絶する何かだ。
根本が同じである人間同士には壁など存在しない。
では言葉は壁を越える。
という言葉が成立しうるならば、
その壁とは一体なんだろう。
種族だろうか。
あるいはそうかもしれない。
しかし言葉とは、言葉持つ者にしか意味を成さないものだ。
ならば僕は壁とは何かと考えたとき、
それはこの世と違う世界を隔てるものだと思った。
あるいはあの世かもしれない。
あるいは未来かもしれない。
あるいは過去かもしれない。
あるいは並行世界かもしれない。
あるいは神様がいるところかもしれない。
そんな場所へと、言葉は壁を越えるだろうか。
自由な鳥のように。
壁は絶対的であるはずなのに、
悠々と壁など最初から無かったように。
言葉は壁を越えるだろうか。
叶えられることのなかった世界中の祈りの残りと共に、
言葉は壁を越えてくれるだろうか。
だったら僕は言葉を紡がなければいけない。
僕はこの世界にいることを選んだのだから。
せめて言葉を、
僕の言葉を、
壁を越えて届けるために。
僕は言葉を信じなければならない。
本来わかりあえているはずの人々が、
言葉で苦しみ、言葉で喜び、
言葉で泣き、言葉で笑う。
そんな言葉が持つ力。
でもそんなものよりももっと強い力。
言葉が持っているなら。
僕は信じる。
言葉は壁を越えるだろう?
聞こえるだろう。
僕にはまだそこは遠いから
かあさん。
僕はもう少し
あなたがくれた世界のこと
知ってみようと思います。
本当にいままでありがとうございました。
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