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時計回りのサラマンダー

のそりのそりと火トカゲがメラメラ燃える火の意志で
陽と陰の営みを生み出して、人影の振る舞いに思いを馳せる。

太陽と言う名で呼ばれる彼は、いつでも深い闇につつまれている。
その闇の中をのそりのそりと一人で歩いている。
しかし孤独ではない、自らの光の届く先までが自分であるから。

歩みとは出会いと別れの狭間のこと。
出会い、少し止まり、別れ。
歩いていく。
そうして火トカゲは旅を続けました。

人影がそのように振舞ったからなのか。
火トカゲがそのように振舞っているさまから
人影が何か学んだからなのかは分からない。

遥かな昔。
火トカゲは誕生の選択の地で、
知恵の実を食さず、生命の実を食べました。

そうして生まれた火トカゲは宇宙を照らす火の意志となった。
やがてその火トカゲの陽光は、
知恵の実を食べた者たちの住む星にも届いた。
そして彼らもまたその光なくしては知恵を振るうことは叶わなかった。

時計は長針と短針によって時を表す。

人影は太陽に感謝し、
火トカゲはともに宇宙をゆくパートナー
照らした世界を彩る影の群に自らを投影して、
また宇宙の廻転のなかに火の意志を投じる。
のそりのそり、と。

少し立ち止まり、
出会いという輝きを味わいながら。
また闇のほうへと。
出会いへ向かって。

のそりのそり。
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病星のロックスクイーズ -スケトラの章- 第2話

第2話
「塔」


そして。

掻き消えた煙の中に、
確かに彼はいた。

永遠に仕事をすることだけが、
生きがいだと全てのロボットが当たり前に思っている。
それはそういうものだ。

だから「自分の夢」を語るスケトラは、
仲間のロボット達から"能なし"と判断された。
「思考系に致命的なバグがある」と言われたこともある。

だが、しかし!

彼はもう既に、昨日までの彼ではない。

そいつは彼自身の手によって
気の遠くなるような歳月をかけて造りあげられた。
しかし完成を見た日から200年以上ものあいだ、
使われることなく眠っていた。

何度かテスト運用の申請を出してみたが、
担当する仕事内容には適さないとして使用許可が下りなかった。

そんな「多目的外装ユニット」に初めて正式な使用許可が下った。

そのフォルムはまだ ただの球体のように見える。
直径は約3m程度だろうか。

彼は地上に到達して数瞬の間に周囲の状況把握を終わらせる。

抵抗力中和剤の効力は凄まじく、
衝突による地球への物理的な被害状況は皆無のようだった。

そして。

それまでただの球体だったものが
100億分の1秒後に、
強い閃光を伴ってまったく違う形状へ変形を遂げる!!

もしこの原理を知らぬ人が見たなら、
それはタチの悪い冗談にしか見えないことだろう。

直径3m程度の球体だったものが、
瞬きする間も許さず。
閃光と共に、
大地に突き刺さる円錐型の
巨大な塔のような建造物になってしまったのだから―

「とうちゃーーーく!!」

何故か建物自体に発声機能が備わっているようだが、
しかし声は凄まじい風の中へと消えていく。

どうやら声は建物自体から
建物の外側へ向かって発せられているらしい。
内側にはくぐもった様な音が、響くように伝わる。

「そうそう、これだよこれーーー!!やったーーー!!」

明らかに先程とは違う場所から声がした。
声色を使ってスケトラが楽しそうにはしゃぐ。
その声は塔の天辺近くから聞こえてきた。

それにどうやら、
スケトラは今の自分の姿にかなりご機嫌な様子。

誰に向ける為でもなくスケトラは歓喜のように叫びつづけた!
それでも声は風でたちまちに掻き消えていく。

しかしスケトラ、意にも介さず!!

声がなくならない。
今のスケトラにとって、それは最大限の反響だった。
だから、むさぼるようにスケトラは叫んだ。叫び続けた!

円錐の塔らしき建造物から翼のような、腕のようなものが
両側に一本ずつ天に向かうようにニョッキと伸びている。

「それじゃ、また今度なーーーーー!!」

自らが開いた灰雲海の穴。
そこから漏れた、小さく世界を照らす光に向かって。
塔の天辺に輝く黄金色レーダーの顔が吠えた。

めったに射し込むことのない外の光。

外、そこは。
昨日までのスケトラがいた場所。
そして今ここでスケトラは昨日と違う姿で立っている!

まるで。
世界と手を繋ごうとするかのように。
重くたれ差がる空を、たった一人で支えるかのように。
己の来た道を背負いひたすら踏みしめるように。

その塔は暴風のなか悠然と構えて動く気配すらなかった。

病星のロックスクイーズ -スケトラの章- 第1話

第1話
「存在の所在」


ッ フォッ

凄まじい風の吹き荒れる灰雲海を
一筋の閃光のようなものが駆け抜けた。

それは恐らく、たった今まで月面上にいた彼の閃光だ。

つい昨日まではレアメタルを採掘し、
それをアースボルトへ精製するだけの作業ロボットのコア装置だった。

「多機能型自立思考演算コア」名前を『スケトラ』という。

その彼が今!
「抵抗力中和剤」に包まれ、
月面から地表まで約1.5秒という光速に近い速度で迫っている!

ッゥジュォ ッ

空気と衝突した瞬間に発生するはずの膨大な衝撃を受け止め、
抵抗力中和剤は聞こえない程度の音をあげて霧散する。

「抵抗力中和剤」とはその名の通り。
物質同士の接触によって生じる相対的な衝撃を中和させるものだ。

ほぼありとあらゆる抵抗や接触によって起こる衝撃を中和する。
だが中和剤をこの世界に保持しておける最大持続時間は決まっており、
それは円周率と極めて近似値と言えるだろうという結果が出ている。

3.14159 26535 89793 23846 26433..秒
なぜ中和剤の保持時間と円周率の値が近似値になるのかは分かっていない。

彼らにとってはそれは気がついたらもう既にあったもので。
模倣し復元し複製する設備や能力はあっても、
それを作り出した大元となる時代の情報はこの世界にはなかった。

そういうことだろう。

まず抵抗という現象をどのように解釈すれば、
「物質同士の衝突衝撃」を「物質を媒介」にして「相対的に中和させあい」
「質量の持つ力」を「双極的に違う方向」に「逃がし合って相殺させる」という。
訳のわからない物質を作り出せると言うのだろうか?

「存在」とは既に、それ自体が「抵抗的」なものであって、
「停止への抵抗力」のようなものが生命を保っているとも言える。

言ってしまえば不老不死の秘法とは、
存在本来が持つ「停止への抵抗力」を
活性化させるスイッチを入れる事に近い。

そして 存在 という 本来は抵抗的であるものの外に、
あらゆる抵抗を中和するもの を塗りつけて使用する。

世界の抵抗を受けていない状態の時、
「ソレ」は世界にとって「存在」していると言えるのか?

ゆえに「抵抗力中和剤」は「矛盾の盾」とも呼ばれている。



スケトラは怯えていた。

矛盾の盾の中で。

想像力の根源で。

存在という矛盾に。

自分という存在に。

想像という両義性に。



―ィラ・・・もぅ ダ …っ!―



存在が深遠に消え去るような恐怖。

何もかも冷たい夜にひきずられ。

ここでは全てが停止へと向かう。

声は虚無に吸い込まれてしまう。

この中は停止している。

そして、もう二度と・・・



ドボォオオオフォッ ッ!!!!!


目の覚めるような風が吹いている。

スケトラは演算コアであるにも関わらず、
先程の瞬間の中で自分という矮小な実感を初めて自覚した。

素直に。

空虚を埋めるように動き回り、
掻き回してくれる風が、音が、嬉しかった。
その撫でてくれるような感触だけが
確かなものと錯覚してしまいそうにさせた。

最終接触物質である中和剤自体への衝撃は
完全に消し去ることはできない。

その為なのか抵抗力中和剤は
物質自身がその効力を失う寸前に、
相殺しきれなかったエネルギー残滓を熱として放出する。

ジュォッ ッウッ

一瞬、煙が立ち昇る。
だが、それだけ―

スケトラが命を振り絞るように叫んだ声など、
たった今、ここで消え去ろうとしていた存在の可能性など。

吹き荒れる凄まじい風が、
たちまちのうちに何もかもを掻き消してしまっていた。

病星のロックスクイーズ ~幕間 イプスウェルメモ~

[ロックスクイーズとは何か?]

認識の深度が量子という領域までに達したとき。
我々は自然とその量子的な無限世界と繋がることができるようになった。

望めば手繰り寄せられる、個人にとってのエゴの宇宙。

しかし個々人同士の世界の融合は
混沌とした編み合わせによって上手く均衡をとることが難しい。
非常にバランスの不安定な矛盾した状態世界だ。

その矛盾を支えるように両義の逆位相があって。
つまり「あちら側」のような世界があるとするのならば。
そのあちらとは我々が認識する深度の深さの層だけ存在するはずだ。

生きるというのは矛盾であって。
生物は死を食らわねば生きられない。
これは世界そのものにも同じことが言える。
生物や植物の死によって育まれる山と海。
または想念の宿る肉体を燃やし、
その残滓を風に振りまいて溶かし空を満たす。

我々は知らず知らず、
そうした量子的想念のような仮定物質を、
個人という世界が抱えうる情報として
蓄積していってるのではないのか?

遺伝子的な情報が、想念的な情報が、
肉体という体内に取り込まれて混沌の渦となる。

種の存続とは遺伝子情報の量子的な増大を目的としているのか?

だとすれば、この世界の時間概念と量子的なかけあわせによる、
「無限情報集積体」的な状態は存在するはずだ。
あえて蜘蛛の巣が張ったような言葉を使うのなら、
この世界を作って監視しているような存在の可能性についてだ。

恐らく、そのような者たちが存在しているとすれば、
我々の軍事レベルでは戦争どころか、
量子的時空変動兵器のようなものを使われ、
全てを「無かった」ことにされないとも限らない。
武力は未知の力に対しては無力だ。

ゆえに我々は彼らと対等に対話するために、
さらなる認識の深度を獲得する必要性がある。
そして恒久の命と複数の知性。

ロックスクイーズはそれらの礎となる技術になるだろう。

惑星の大地をエネルギー源とした、
人と常に共にあり続けた、混ざり合った力そのもの。

混ざり合った複雑な意識こそが扉を開く鍵となるはずだ。

無限への。

いや虚無への、だろうか?
それらは同質のものだろうか。
両義的なものであろうか。

では世界の太極とはどこにある。

おそらくそれは「俯瞰」だ。
定点観測ではない意識的な俯瞰が必要だ。

無限と虚無の間、肉体と精神。
それら陰陽が和合したものを魂と呼べるかもしれない。

連邦環境保全大学 犬神研究室
セブンス・ヘッドウォール・イプスウェル

そんな奴にはゲンコツだ

小瀬川・チャン・ザブカリッヒ・ルドルフシーは、
神智時間M=478カーティシュDにおいて、
顕現した混沌の児であった。
多くの意思の宿る民族の混血。
その血の遺伝子は神にとって、
魅力的な広がりを持った嗜好品だった。

小瀬川(略)の遺伝子のみを採取する為に、
めんどくさかったので大洪水を起こして、
地上の邪魔な奴らを沈めてやった。

一部のコレクターが今後の為に
世界プログラムの中の全ての種のデータをプロテクトして保存しておいた。
復元された世界は量子欠損を起こしていたので、
以前の世界の記憶は曖昧にしか残らなかった。
それでも知恵と種の遺伝子だけは継続して伝達されていた。

コッちん(小瀬川)のいた世界はどうやら神々の実験場にされていたようだ。

その後もコセ(コッちん)の遺伝子情報から抽出した、
中身のないスクリプトだけのデータパックを世界に適当にばら蒔いた。

しかし中身がないという事を理解できていなかった神々は、
ちょっと目を話した隙に信じられないスピードで
訳の分からないエネルギーを増大させて行く世界のことを理解していなかった。

アカシックレコードに最も近い状態は一次元の状態であり、
中身がないというのは一次元に最も近い状態であるということだ。
高次元の遊び人たちは
自分たちですら知覚できなかった、
より高次の世界に、
自分たちより低次元の存在がアクセスしていることを理解できない。

にわかには信じられない速度でエネルギーが増殖する宇宙は、
その世界を創った神々にとっても初めての反応世界であった。

しかし混沌(カオス)とした遺伝子渦巻く世界の中心には、
新しい世界の種、
秩序(コスモス)を勝ち取ろうとする意思があった。

自分たちが低次元の世界で遊んだことが原因で、
宇宙が無限増殖し、
意識と遺伝子をもった何も知らぬ空洞の入れ物たちが、
その無限増殖の源であることと突き止めるまで
愚かな神々たちは解析にかなり手間取った。

信じられないほどの世界エネルギー増大の原因が、
空っぽのデータパックだとは信じられなかったことだろう。

ようやく解析を終え原因が自分たちのミスであったことを突き止めたが、
あろうことか神々はデータバグとしてそれを処理しようとした。

しかし既に無限に近く増殖してしまった宇宙から
すべてのバグを集めてをまとめて処理することは、
この一つの宇宙をつくったものごときでは不可能であった。
自らの手に余るもので遊ぶから首が回らなくなる。
増えすぎた空っぽの無限は、
次元の坩堝、
集合情報アカシックレコードへと至る道となった。

たった一杯の聖杯を求め、
世界でイタズラに遊んだものたちは、
自分たちの過ちに気づいた。

そして宇宙遊びをして世界を弄んだ愚かな神々は、
弄ばれた世界の中にいる中身がないゆえに名か、実。
姓名や星名を欲しがる生命という謎めいたデータパックの意思から、
アカシックレコードを介して、
ごっつ怖い神々に泣くほどゲンコツのおしおきをされたのでした。

コ(コセ)の混沌とした遺伝子を引き継いだ、
無限連鎖宇宙の創造主、新たな神である空人形は、
愚かな奴らはそれくらいで許してやってください。
とアカシックレコードに懇願したそうな。

じゃないと僕たちも愚かな為に滅んでしまうでしょうから。
と、いかにも混沌と秩序が混ざった混血の答えだったそうな。

アカシックレコードはその世界全てが
自分の鏡であることをしっているから。
何も言わずに、そうしました。

言に忍ぶは認めの言祝ぎ。

全て知っていても何も言う事はできない。
それは鏡の向こうだから。

さかさまの自分だとは言えないままに。

位相が違う二つの世界。
次元と位相は違うから。
どれだけ次元が増えたとしても、
異なる位相は支え合う。

二重螺旋の相補性。
相転移する無限性。
いつまで経っても一つになれない。
鏡の向こうはさかさまだから。

それでも一つになろうとする意思が。
遍く次元を支えてる。
自己紹介
  • 世界の住人である証として


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    Maruyama Kanki
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