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フラクタルおもしろいじゃん。

フラクタルが面白くてね。
ネッサの声優さんが前のノイタミナ枠のアニメ、
海月姫の月海たんの声をやってた花澤香菜さん。
ゼーガペインのカミナギ・リョーコの声優の方です。
俺はこの人のほんわかボイスが好きなんだろうなと思います。

自分は好きでずっと見てるんですが、ネットとかだと
フラクタルって思ったより評価が高くなくてビックリしました。
海月姫の時にも思ったが、ノイタミナ枠との相性の問題かなぁ。

ただ海月姫もフラクタルも意図的にこの枠で挑戦していると感じます。

批判ばっかりする人って生産性がなくて大嫌いですが、
フラクタル良いアニメだと思うんですけどね。
SF設定を世界を表現するためにうまく使ってますしね。

全体主義的な管理社会への抵抗とレジスタンス運動、
それにともなう群衆からの批判などなども。
どことなくキンゲ的というかw

確かにありがちと言えばそうかもしれませんが。
宮崎駿やら富野由悠季やら、とんでもない演出家を排出してきた国ですしね。
軍事的な演出が弱いという意見も拝見しましたが、
確かにそこは俺も全然気をつけて見ない部分なのでないがしろでしたね。
おろそかでお粗末と言われているのを見ても、
そうなのか、としか言えない訳です。

でもこのご時世、
フラクタルがやっていることは結構重要だと思うけど。
中心にいるのがクレインとフリュネとネッサってのが良いよね。
大切な主軸がそこにあるっていうのが一目で分かるから。

ドッペルっていう設定も面白いし、
父親らしき人物が登場したエピソードは良い演出でしたね。

あまり深夜に放送して欲しくないアニメですけどね。
海月姫なんかは夕方に放送して欲しかった。
このフラクタルもそう。
子供にこそ見て欲しい。
枠が深夜になったからって大きな子供向けのアニメばっかりじゃダメ。
時間帯に左右されず幅広い層が見れるアニメが重要。

逆に子どもが見る時間帯のアニメに、
下ネタなんかの暗喩表現が非常に多いのも気になる。
子供は気がついてるぞ。
気がついてることもわかって作ってるものもあるのにも気付くぞ。

「みつどもえ」の世界も決してフィクションではない。
大人化社会のしわよせは子供社会にもあらわれているはずだ。
表面化しなければ気付けないようだから大人はダメなのだろう。
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機動戦士ガンダム00 1期から劇場版について。

スパロボに00が出るってんで、劇場版のことを思い出していました。
00の劇場版、実は映画館まで観に行っていたのですが…

あ、こっからネタバレ記事になりますのでご覧になる予定の方はお控えを。
ちなみに小説版などは読んでいないので、
そちらとは解釈が違う可能性もありますのでご留意ください。

続きを読む

それでも町は廻っている アニメ版について。

石黒正数氏のそれでも町は廻っているがアニメ化された。
制作は絶望先生と同じシャフトで、監督も同じ新房監督。

もともとマンガのそれ町が好きだったので、
どういう風にアニメにするのか気になっていた。

見てみるとなんとも上手くやったなと。
原作の色を壊さないよう丁寧に気を配り、
カメラワークやテンポでつくる、
作品の特徴的な間がよく作品を理解しているなと思う。

第2回放送の「看板娘が大人気」というエピソード。
このエピソードの落とし方は多分アニメとしては新しい。

自分のアホさのせいで身に災難が降りかかってしまうホトリ、
その象徴的な話を天丼(同じことを二度繰り返す)を使って、
ホトリの表情と声だけで落としている。
コントの顔で落とすという領域に近いと思うが、
これをよくアニメでやったなと素直に感心した。

もともとこの作品は果たしてギャグ漫画なのかと考えるに、
そうではなくてむしろコント的な世界の観察に近い。
その為にはキャラを立てるためにエピソードを組み立てるのではなく、
すでに作品内には存在として確立しているキャラがおり、
それらが自然に立つようなシチュエーションを用意するのが望ましい。
ある程度の小道具的な展開を用意しておいて、
あとはキャラクターにリアクションをお任せするというような感じ。

作品自体がそうした雰囲気を醸しているので、
アニメにする時にはその空気を壊さないように、
映像にしなくてはならない。
これは実はかなり難しいはず。
声優さんは芸人さんではないから、
掛け合いの間であったり口調やテンションの微調整など。

かなり気を使わないとこうはならない。

クレジットを見ると新房監督が総監督表記だ。
おそらく監督は演技指導にかなり力を割いているはずだ。
原作への理解だけじゃなく、
お笑いやバラエティに明るくないとツボをはずす。

でなければホトリの「あーもう、あーーもう!!」という
声と顔だけで落とすなんて離れ業はアニメでは実現できない。
キャラの個性をぶらさず
作品とエピソードを成立させた手腕は素直に凄いと思った。

あとオープニングの山下達郎のDOWNTOWNを坂本真綾がカバーした曲も素敵で、
エンディングのバカボン鈴木作曲のメイズ参上も良いですねー。
紺双葉がベースボーカルで良かったw

機動戦士ガンダム00 と アベニールをさがして を見て。

アベニールをさがしてを読み終えた。
それと並行して機動戦士ガンダム00を見た。
(正確には00はまだ見ている途中で、あと3話程度残っているが。)

後日どちらも感想を書くつもりだが、
いやはや富野御大の凄まじさは言うに及ばずだったが。

水嶋演出×黒田脚本というのは非常に相性が良かったのか、
個人的にはガンダム00の評価はかなり高い。
よくぞテレビシリーズのガンダムや、
原作者の富野作品を踏襲したやり方で新しさを出せたなぁと素直に感嘆した。

富野信者のようなものなので、こういう言い方をさせてもらうが、
非富野ガンダムの中では個人的には非常に評価の高い作品だと思う。

「アベニールをさがして」についてもまた詳しく描きたいとは思うが、
当時の富野の精神状態まで辿れるかのような作品になっている気がする。
富野自身はそういった部分を嫌うかもしれないのだけれど、
作品、特に小説のようなジャンルにおいては、
そうした部分というのは映像作品よりも如実に現れてしまうはずだ。

それでもあらゆる距離感の取り方が
初期のガンダムを書いた時と同一人物とは思えないほど絶妙だ。

あと個人的には00とアベニールってかなり似てる部分があると思うんですよねぇ。
ダブルオーライザーのトランザムと、
アラフマーンのインスパイアー・エンジンによって引き起こされる現象とか。

原理は違っても起こる現象は凄く似ている。
これって00のスタッフがその現象ありきで、
原理を置き換えてSF設定作ったとしたらSFのセンスはかなり良いです。

緻密に丁寧に作られたものを評価するようになったのは、
自分が多少さかしくなってしまったからなのかもしれないなとも思うのですが、
アニメにおいてこれは非常に重要な積み重ね方だと感じるので。
やはり個人的には好感の持てる作り方でしたね。

では詳しい感想はまた後日。

ブレンパワード1話を再び見る。

いやぁ先日、久々にブレンパワードの1話を見返したが、
とんでもない演出力だわ。

勇とカナンがグランチャーでプレートを回収するシーン。
場面転換し、そこから比瑪がブレンのリバイバルに立ち会って、
勇たちと遭遇し空中での対話シーンへとうつる。

勇たちはオルファンのリクレイマーとして、
ブレンパワードの危険性を比瑪に忠告するが、
比瑪の豊な感受性がブレンと感応し、勇たちの行動に対して批判する。
これは比瑪たちが孤児院で育ったことに起因するかもしれない。

カナンはオルファンのリクレイマーとして、
リバイバルしたブレンを撃破するのが規則だと勇に言う。
しかしその言葉を受けた勇の表情は困惑。

勇はオルファンの伊佐未ファミリーの一員という立場を背負っている。
しかしこの時もうすでに勇の心は何を信じて良いのか分からない状態。
恐らく。
ブレンパワードを撃破しなくてはならないという規則に対して疑問を抱いている。
だがカナンはまだひたすらにブレンを警戒する。

そして勇は比瑪に対して警告を発する。
『ブレンパワードのことを知らないのに乗るんじゃない』
恐らく勇も本当のブレンパワードのことを知らない矛盾を抱えたままの言葉だ。

そこで比瑪の反論が繰り出される、
『この子、言うこと聞いてくれているわ!お節介はいいわ!』
事実、ヒメブレンは比瑪の言うことに反応し行動している。
産まれたばかりの不安定なアンチボディであるはずのブレンが。

勇はそれを目の当たりにしているのだ。

そして勇は自分が信じてきながらも、懐疑していたことに、
比瑪にたった一言で反論されたことから癇癪を起こす。
『マスコミの言うことなんて聞いてどうする!
ブレンパワードは使っちゃいけないんだ』

この矛盾は壮絶だ。
勇自身もなぜブレンパワードは使っちゃいけないのかを知らない。
だが家族と共にオルファンの意思に従ってきた自分を否定したくない。
しかし恐らく勇はヒメブレンからの危険性を感じることができなかった。
それが勇の言葉を圧倒的な矛盾へと追い込む。

そして癇癪を起こしたままの勇はカナンの静止も聞かず、
ヒメブレンに対して攻撃をしかける。
これはグランチャーに乗っていて神経が昂った状態だったからかもしれない。

しかしヒメブレンと比瑪のコミュニケーション能力、
つまり魂のこもったブレンの力を目の当たりにする。

ここでカナンも勇も。
自分たちが教えられてきたブレンへの認識に疑いを感じ始める。
それは劇や演出でのみ表現され一切言葉では語られない。
当然だ。
それは富野由悠季だからだ。

カナンが比瑪が人質を盾にしているということを理由に、
勇を諌めてバイタルグロウブのオーガニックエナジーの流れに乗って撤退する。

この際にヒメブレンは恐らくオーガニックエナジーを介して勇の意思に触れる。
勇とカナンが撤退するシーンを見て頂ければ、
明らかにそのことが演出されていることに気付くはずだ。

ではなぜその後にヒメブレンは勇の実家にたどり着いたのか?

これは決して偶然などではない。

いつ戦闘になってもおかしくない
緊迫し自意識が矛盾し、癇癪を起こしている状況下にありながらも、
勇はそこが直子ばあちゃんと過ごした
実家から遠くない場所であるということを気にしていたのだろう。

ヒメブレンは恐らくバイタルグロウブを介し、
その勇の「心」に触れた。
そこが勇にとっての安息の地であったことを理解したからだ。
だからヒメブレンは比瑪たちをつれて、
直子ばあちゃんのいる勇の実家にたどり着いたのだ。

これは絶対に偶然などではない。

ここまでの流れと意味性を詰め込んで20分足らずで、
言葉による説明もなく、
それぞれの主体的なセリフと矛盾によってのみで演出できるのは壮絶だ。

それがまたオープニングとしてよく纏まっているんだ。
正直これほどの詰め込み演出ができる映画監督を俺は知らない。
短い時間の間にどれだけの情報を内包させることができるか。

それは何度もの視聴に耐えさせる為の綿密な計算が必要不可欠だ。
まず初見ではバイタルグロウブというものが何かも分からないし、
ブレンがなぜ瞬間移動のようなことをできるのかも分からない。

それを一話の冒頭でやってしまうのだ。
それが富野由悠季という人なのだ。
ペラペラの内容の映画を2時間みるより、
ブレン1話の20分強を見るだけの方がよっぽど情報量が濃い。
そりゃ普通の人には敬遠されるわ。分かんないんだもん。

富野由悠季という人は作品ごとに作品世界の原理原則というものを設ける。
それがなくては作劇が成立しないことを知っているからだ。
そこから少しでもブレてしまえば作品世界は崩壊する。

だから最初は「分からなくて当たり前」なんだ
ということを頭に入れなくてはならない。
見ていくうちに分かっていく。分かろうとしなければ分からない。
そして思い返してみるに、これはそういうことだったのか。
と、気付かせる情報の重層的な演出論。

それだけでは飽き足らず、
ブレンではエヴァに対抗意識を燃やしたりと、
反逆者としての精神を作品内に織り込む。
誰か敵を作らなくてはならないのだ。
自己批判と敵を求め、対抗意識によって作品を作る。

白富野と呼ばれる時代の作品になってからは、
自分の過去作品からのモチーフを、
現在の自分というフィルターで再構築して、
そのコンセプト性を普遍的にすることに
注力することに重きを置いている気がする。

やはり富野由悠季という人が携わる作品は凄まじい。
一般で言うところの「分かりやすさ」はないのだろうが。
世の中というのは分かりにくい場所だからなぁ。

ってか俺、定期的にブレンパワードを見返してる。
ブレンパワードは過不足が確かにあるんだけど、
何故か異様に魅力的なんだよなぁ。

富野があえて気に入らない人選をしたから産まれた化学反応なのかもなぁ。
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